名古屋市北区の市営住宅の室内で約40匹の猫を飼っていたとして、住人の女性が強制退去処分を受けた問題で、愛知県警は近く、この女性と、同居していた妹の2人を動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
「犬猫400匹」2人で飼育 法律あいまい、指導に限界
肉球焼く・洗剤液に沈める…猫の虐待動画、止まらぬ投稿
姉妹はともに40代。捜査関係者によると、2人は今年4~6月ごろ、当時住んでいた市営住宅の室内で、猫の排泄(はいせつ)物が放置されたままの状態で、猫を約40匹飼育し、虐待した疑いがある。市内の動物愛護団体から告発を受けて、県警が捜査していた。
姉妹が部屋の異臭などで近隣住民に迷惑をかけているとして、市は姉を相手どり、部屋の明け渡しなどを求める訴訟を名古屋地裁に起こした。3月に姉に退去を命じる判決が言い渡され、6月に強制退去処分となった。