8日午前9時50分ごろ、愛知県武豊町の町立中央公民館の講堂で、緞帳(どんちょう)が落下し舞台にいた町立竜宮保育園の園児ら8人がけがをする事故があった。
愛知県警半田署や町などによると、園児らは10日にある町福祉まつりで披露する健康体操のリハーサルをしていた。町職員が電動のボタンを操作し、緞帳を最上部まで上げた際に異音がして、緞帳が閉まるように一気に落下したという。緞帳を巻き上げるチェーンが切れており、上部から緞帳をつるすワイヤの一部も切れたという。
舞台にいた34人のうち、園児6人と保育士2人が頭や体を打つなど軽いけがをし、うち園児4人が病院に運ばれた。多くは緞帳の裏側にいて直撃は免れたが、驚いて舞台から落ちたり、泣いたりした子もいたという。
町教育委員会生涯学習課によると、緞帳は長さ約11メートル、高さ約5・5メートル、重さ約350キロ。公民館が完成した1976年5月から使われていた。1年に1度、保守点検をしており、昨年12月22日の点検でも異常はなかったという。
同課の伊藤誠一郎課長は「小さなお子さんにけがをさせ、精神的なダメージを与えてしまい申し訳ない。各家庭を回っておわびしたい」と話した。(豊平森、中野龍三)