愛知県小牧(こまき)市の民家に昨年9月に落下した隕石(いんせき)について、落下した地名にちなんで「小牧隕石」と国際隕石学会に登録された。国立科学博物館が27日、発表した。国内で確認された隕石としては52個目となる。
隕石は地上に落下した際に割れた破片を合わせると約650グラム。最も大きな破片は縦10・5センチ、横8・5センチ、高さ4・5センチ。学会の命名委員会で審査され、2月15日に承認された。
科博や九州大などが分析したところ、隕石が作られたのは、太陽系誕生(約46億年前)直後の約44億年前。元は大きな天体の一部だったが、約2510万年前、別の天体などに衝突され、小さなかけらになって宇宙空間を漂っていたとみられる。
隕石は、かんらん石や輝石などを含む一般的な「普通コンドライト(球粒隕石)」に分類された。
隕石は東京都台東区の国立科学博物館で3月17日まで展示中。その後、名古屋市科学館でも公開される予定という。(石倉徹也)