「ついにここまできた。今度こそ計画通りに動いて」――。探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸した22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(相模原市)の管制室は喜びに包まれた。
はやぶさ2機体、3DCGでチェック 4年前の打ち上げ動画も
宇宙へ 苦難と栄光、終わらない旅
リュウグウへの最終降下判断をしたのは午前6時14分。その後は地球との通信が難しくなるため、はやぶさ2は自律制御で着陸する。20キロ上空から甲子園球場のマウンドに降りるほどの精度が必要で、管制室にいる50人のほとんどが立ち上がり、画面を食い入るように見つめた。午前7時48分、着陸と弾丸発射を示すデータが届くと、スタッフから拍手が湧き、抱き合って喜ぶ姿も見られた。「初号機とは違うのだよ、初号機とは!」と書かれた紙をライブ中継のカメラに向ける研究者の姿もあった。
小惑星「イトカワ」に2005…