巨人の「サカモト」といえば、キャプテンの坂本勇人。いや、もう1人いる。背番号「006」、育成選手の坂本工宜(こうき、24)だ。高校時代は背番号なし、大学時代は準硬式野球部という右腕は入団3年目の今季、大きく飛躍。紅白戦やオープン戦で好投を続け、強烈にアピールした。
宮崎キャンプが始まって間もない2月3日。1軍と2軍の対戦となった紅白戦で、坂本工は2軍の先発として登板した。「この日に合わせて調整してきた」と、主力打者の岡本から三振を奪うなど、任された2イニングを無安打、無失点に抑えた。
キャンプ地が沖縄・那覇に移ると1軍へ合流した。23日は楽天とのオープン戦に登板し、140キロ台半ばの直球と得意のスライダーで打者4人に投げて2三振を奪い、無失点。原監督は「大きな声でほめることはできないが、ひたむきさ、ハングリーさ、素晴らしい」と目を細める。
坂本工は、琵琶湖の西側にある…