来春に大学を卒業する学生の就職活動が1日に「解禁」され、各地で企業説明会が始まった。学生優位の「売り手市場」が続く中、企業は学生たちの興味を引こうと、様々な手で訴えている。
今年の就職活動が解禁 続く売り手市場、採用前倒し進む
1日午前、千葉市美浜区の幕張メッセで就職情報大手のリクルートキャリアが開催した合同説明会には619社が参加した。会場には「年休120日」「転勤を伴う異動なし」の看板を掲げる企業もあり、担当者は「休みがあるかどうか、質問されることが多い」と話す。東京都の私立大の男子学生(21)は「ブラック企業には行きたくない。週休2日かとか福利厚生を重視して選びたい」と語った。
多くの学生の注目を集めるため、企業は知恵を絞っている。就職情報会社マイナビが1日、東京都で開いた「マイナビ就職WEB EXPO」は、スマホに専用のアプリをダウンロードすれば、会場にいなくても採用担当者が話す映像を見られ、質問も送信できる。こうした形式は3回目で、約150社が参加した。
「カルピス」で知られるアサヒ…