岐阜県高山市の県立斐太(ひだ)高校で1日、卒業式があり、門出を祝う恒例の「白線流し」が行われた。春めいた陽気の中、卒業生276人が同級生との別れを惜しんだ。
白線は女子生徒のスカーフと男子生徒の制帽の白線をつなぎ合わせたもので、約70年前から続く卒業式の伝統行事。この日は晴天となり、卒業生たちはクラスごとに学校前を流れる大八賀川に次々と白線を流した。「先生、ありがとう」などと叫んで、写真を撮ったり抱き合ったりして、高校生活に別れを告げた。
中嶋大輔さん(18)は「3年間過ごした仲間と白線を流したら、みんなへの感謝の気持ちが出てきた」と話した。(山下周平)