多様化する性への理解を深め、LGBTなど性的少数者を支援するチャリティーイベント「東京レインボーマラソン2019」が2日、国営昭和記念公園(東京都立川市、昭島市)で初めて開かれた。国籍や年齢もさまざまな479人が、ハーフマラソン、5キロ、10キロ、ファミリーラン、ハーフリレーマラソンの各種目で、性的少数者の権利を象徴する虹色の旗がたなびく青空の下を駆け抜けた。
「LGBTの参加者も数多く、楽しくて気持ちよく走れました」。笑顔でゴールした浜松市の会社員古田かずみさん(69)は昨年、戸籍を女性に変えた。「『女装した変なおじさん』なんて言われたけれど、今はLGBTという言葉がある。多くの人に言葉を知ってもらうことが大切です」
実行委員会の主体は「プライドハウス東京」コンソーシアム。松中権(ごん)代表(42)は「東京五輪・パラリンピックの開催にあわせて、年齢や性別、性的指向などに関係なく、スポーツを通じてみんなが笑顔になれる環境づくりに取り組みたい」と話す。(藤原伸雄)