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いま読むべきラノベ 周到な設定、ルーツはあの忍者漫画

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-3-4 16:58:05  点击:  切换到繁體中文

 

いま読むべきライトノベルは何かと聞かれたら、私は間違いなく『筺底(はこぞこ)のエルピス』(ガガガ文庫)と答える。だが、これはライトノベルなのかと問われれば、黙って首をひねるしかない。登場以来、周到な設定と驚きに満ちた展開で、SF読者を中心に一部の熱い支持を集めてきた。著者のオキシタケヒコとは、いったい何者なのか。


今年1月、約1年半ぶりに6巻が出たシリーズが始まったのは、2014年冬。通常約4カ月ごとに新刊を出すライトノベル業界にあって、このペースは珍しい。次第に厚みを増すことになる物語は、こうして幕を開ける。


東洋では鬼、西洋では悪魔と呼ばれた存在の正体は、異次元からやってくる「殺戮因果連鎖憑依体(さつりくいんがれんさひょういたい)」だった。それは人間に乗り移り、宿主を殺人へと駆り立てる。やっかいなことに、凶行を止めるべく宿主を殺害しても、殺した人間へとすぐさま乗り移ってしまう。しかも、絶え間なく増え続ける鬼により、人類は未来で絶滅する運命にある。


絶望的な物語で主役となるのは、空間を囲んで時間を止める能力「停時フィールド」と、入り口と出口の2点をつなぐ「ワームホール」を使って鬼退治をする組織のメンバーたち。それらをいかにして組み合わせ、危機を乗り越えていくかが主眼となる。


ネタバレを避けるため詳しくは書けないが、これだけの設定から、未来への時間旅行や、過去の「やり直し」ができる展開へと理詰めでたどり着くと言われ、どれだけの人が信じられるだろうか。単なるタイムマシンではない。論理のはしごを上っていくような作劇法のルーツは、意外にも白土三平さんの忍者マンガだったという。


■ゲーム業界か…



 

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