インドとパキスタンが2月下旬、領有権を争うカシミール地方の停戦ライン(実効支配線)を挟んで空爆や空中戦を繰り広げた問題で、インド軍機が空爆したパキスタン北部の現場に5日、記者が入った。現場近くにはインド側が主張するイスラム武装組織に関連するとみられる施設があり、空爆はこの施設を狙った可能性がある。
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インド側は2月26日に空爆した地点を、首都イスラマバードの北約100キロのバラコット地区としていたが、着弾地点は近接するジャバ地区にあった。
地元の人に尋ねながら現場を捜し、松林に覆われた斜面を登ると、直径10メートルほどの穴が二つ、山腹をえぐっていた。
「飛行機のごう音で目が覚め、…