熊本県は7日、県のキャラクター「くまモン」の中国語圏での正式名称を「熊本熊(ションベンション)」に変更すると発表した。19日に中国・北京で記者会見する。2013年から「酷(ク)MA(マ)萌(モン)」という当て字を正式名称として使っていたが、不評で定着していなかった。
熊本熊と呼ばないで くまモン、「クマじゃないんで」
くまモンは10年に登場し、11年の「ゆるキャラグランプリ」での優勝をきっかけに知名度が上昇。しかし、その活動が海外に広がる前に、インターネット上でくまモンの動画が拡散。中国語圏では「熊本熊」という非公式の愛称がつき、定着していった。
熊本県は、くまモンは「クマではなく男の子」という設定があることや、中国国内で複数の「熊本熊」の商標申請があったことから「熊本熊」を使わないと決定。県上海事務所の現地スタッフらと話しあい、13年に「酷MA萌」を正式な中国語名にした。「酷」は最近、中国語で「COOL(クール)」(英語で『かっこいい』の意味)の当て字に使われ、「萌」はアニメ好きが「かわいい」などの意味で使う「萌え」の意味だ。
しかし、「熊本熊」がすでに定着していたことに加え、「酷MA萌」は文字を見ただけでは何を表しているかわからず、浸透していなかった。
こうした状況を踏まえて名称を…