宝塚歌劇に新たな桜が花開く。3月15日から始まる月組公演「夢現無双」「クルンテープ」でトップ娘役として大劇場お披露目にのぞむ美園(みその)さくら。首席入団の優等生ながら、「自分でいいのか」と葛藤を抱えもがいてきた。いま感謝とトップスター珠城(たまき)りょうへの思いを胸に、自身のやり方で芝居を突き詰めている。
東京都出身で、2013年に初舞台。昨年11月、6年以上にわたってトップ娘役を務めた愛希(まなき)れいかの後を継いだ。1月には東京国際フォーラムの「オン・ザ・タウン」で珠城とのトップコンビでお披露目をした。
珠城からは「組を率いる娘役としてどうあるべきか。常に見られている立場で、わからないことがあれば何でも聞いて」と声をかけられたという。ずっと慕ってきた珠城への信頼は厚い。
一方で、「愛希の後任」と言わ…