日本相撲協会は8日、大相撲の「女人禁制」の議論をめぐり、昨年7月に立ち上げた「女性と土俵に関する調査委員会」の初会合を4~5月に開くことを明らかにした。相撲協会ではファンらを対象に女人禁制の是非について意識調査する方針を決めているが、その調査手法などについて外部の委員も交えて議論する。
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この日、土俵の女人禁制の見直しを求めていた兵庫県宝塚市の中川智子市長が春場所が催されるエディオンアリーナ大阪を訪問。「変える勇気を持って」と改めて見直しを迫ったが、対応した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「先人から受け継いだ伝統と文化。変えない勇気を持ってやっている」と応じた。芝田山広報部長は同時に、議論の参考とする意識調査に向けて、協会が取り組んでいる姿勢を見せた形だ。
面会後に取材に応じた中川市長は「『なるべく早く前向きに改革を進めてほしい』と言ったが、そうそう早く決められるものではないと否定された」と指摘。「賛否両論あると思うが、女性であるという理由だけでセレモニーやイベントなども一切、土俵に上がることを考えてくれないというのはとても残念な話し合いだった」と述べた。