本庶佑・京都大学特別教授のノーベル医学生理学賞受賞を記念した講演会(朝日新聞社、日本対がん協会主催)が9日、東京の有楽町朝日ホールであった。講演会は、本庶さんが37年前に受賞した朝日賞の創設90周年記念も兼ね、約660人が聴き入った。
本庶さんはノーベル賞受賞につながった免疫のブレーキ役の発見から、画期的ながん治療薬「オプジーボ」の開発につながるまでの過程を紹介。基礎研究の重要性や、新たに設立した若手研究者を支援する基金の意義などを語った。
内閣府総合科学技術・イノベーション会議常勤議員の上山隆大さんと、東京医科歯科大学教授の武部貴則さん、京都大学教授の山口栄一さんも交え、「独創性を生み出すには」というテーマでパネル討議もした。(合田禄)