川岸から飛び立ったドローンが、あっという間に墜落し、水中へ消えた。そう思ったら、水面下で何やら動いている。しばらくすると、まるで手足をばたつかせる人間のように、プロペラをぶんぶん振り回して水面から大空に飛び立った。 徳島大学の三輪昌史准教授(49)が開発した「水空両用ドローン」だ。ゆるやかな流れの川やプールで10~15分程度使え、水深約3メートルまでは潜って撮影できる。きっかけは、土木系の研究者が水中カメラを沈めて川やダムの中を調べていたこと。「ドローンを飛ばし、潜らせたら便利で楽だろうな」と考えたという。 防水のしっかりした市販のケースやモーターなど、部品を選び抜き、対角線上のプロペラ間距離が56センチの大型ドローンでも潜水や離水を成功させた。大学のネット募金では100万円以上が集まり、支援者らとともに操縦会も開催。無線操縦のため、電波を通しにくい海の中でも使えるようにするのが目下の課題だが、「今後は水中の生き物の観察などにも使いたい」と意気込む。 1998年、前任地で無線操縦… |
潜って、飛んで大活躍 徳島大が水空両用ドローンを開発
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