プロ野球阪神の藤浪晋太郎投手(24)が2軍で再調整することが12日、決まった。中日戦で4回1失点も4四死球、2暴投。直球でストライクが取れず、四回は大半が変化球だった。7年目で初めて開幕ローテーションから外れることが濃厚になった。
矢野燿大監督(50)は試合後、2軍落ちを明言し「開幕に間に合わなかったとしても晋太郎のためになる」と説明した。いつもは前向きな発言が多い藤浪も「自分自身にがっかり」「感触と内容が悪すぎる」と正直に語った。
中日のスタメン野手9人は左打者がずらり(両打ちを含む)。右打者の内角に抜ける球が多く、死球を恐れ相手チームが左打者を並べる傾向が続いていた。この日は左打者の足元に引っかける球も目立ち、三回には亀沢に死球を当てた。
腕を振る位置を下げるなど試行錯誤してきたが、本人も「今日のようではシーズンでは苦しい」と認める。首脳陣は再調整に期限は設けない方針。再起には時間がかかるだろう。(伊藤雅哉)