インドネシア西部スマトラ島の北部シボルガで12日午後2時50分(日本時間同4時50分)ごろ、民家で爆発が起き、近くにいた警察官らが負傷した。「死者が出た」との地元報道もある。爆弾を持った住人が立てこもって抵抗を続けており、国家警察がテロ事件として捜査、警戒している。
国家警察と地元メディアによると、12日午後2時20分すぎ、民家に住む男をテロ容疑で逮捕した。続けて特殊部隊が自宅を捜索していたところ、50分ごろに爆発が起き、隊員らが負傷した。男の妻が3歳の息子と立てこもりを続け、13日午前1時20分ごろには、妻が爆弾を周囲に放り投げて、近隣住民らが負傷した。
警察の対テロ特殊部隊が住民らを避難させて妻の説得にあたっているが、多数の爆弾が家のなかにあるとみて、踏み込んでいない。
ティト警察長官は、男が過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を示す同国内の過激派ジャマア・アンシャルット・ダウラ(JAD)の一員だと説明。男の供述に基づき、同市内で仲間2人を逮捕した。
地元のネットニュース「トリビューンメダン」は、少なくとも2人の住民がこの爆発に巻き込まれ、死傷したと伝えた。爆発があった民家はイスラム教の礼拝所(モスク)の前とも報じている。
同市には4月に大統領選を控え…