定職に就かずにいた若者が経営する居酒屋が東京都港区新橋にオープンした。自由な発想による店づくりを期待して就職支援をするNPO法人が店を提供。正社員でも起業家でもない新たな就労の入り口を模索する実験的な取り組みだ。
JR新橋駅西口から徒歩4分。「ヒノマル食堂新橋別館」が先月4日に開業した。サラリーマンの街とも言われる新橋の居酒屋激戦区での挑戦だ。焼き鳥やもつ鍋、ラーメン……。33席の店には毎夜、サラリーマンが集まってくる。
店に立つのは、神奈川県藤沢市の渡辺竜成(かずなり)さん(25)と小平市の内村瞳さん(24)。NPO法人「キャリア解放区」(千代田区)から全ての運営を任される。売り上げが増えれば収入も増える仕組みで、渡辺さんは「新規のお客さんも入り始めて、売り上げの伸びが期待できる」と話す。
店は飲食チェーン「和僑ホール…