中国共産党中央規律検査委員会と国家監察委員会は16日、国家発展改革委員会の元副主任で国家エネルギー局長(閣僚級)を兼任していたヌル・ベクリ氏(57)を重大な規律違反で党籍を剝奪(はくだつ)し、起訴すると発表した。今後、刑事事件として手続きが進められる。
ベクリ氏は少数民族のウイグル族。新疆ウイグル自治区のウルムチ市長や同自治区主席としてキャリアを積み、2014年12月に中央に抜擢(ばってき)された。
発表によると、ベクリ氏は地位や職権を利用して他人の昇進や異動、企業経営、資源開発などを援助し、見返りに巨額の財産を違法に受け取ったという。また、長期間にわたり高級車や運転手のサービスを受けるなどの汚職を繰り返したとしている。(北京=冨名腰隆)