ハノイで2月末に開かれた米朝首脳会談が物別れに終わったことを受け、朝鮮労働党が今月、党員らが自己批判し合う集会を各地で始めたと、脱北した元党幹部が明らかにした。将来的に米朝協議の詳細を党員に説明する際に予想される反発や失望を、あらかじめ抑え、引き締めを図る狙いがあるという。
元党幹部によれば、集会は、数人から数十人の党員が集まる「細胞総会」と呼ばれる形で3月末まで全国で行い、全党員の参加が義務だという。
自己批判の対象となるのは、金正恩(キムジョンウン)党委員長がベトナムを訪れるために北朝鮮を不在にした2月23日から3月5日までの間で、北朝鮮が掲げる「経済強国」の建設に向けた役割を、それぞれが果たしたかどうかだという。
北朝鮮では、米朝首脳会談によ…