人気スイーツの定番、チーズケーキの新商品を大手コンビニがこの春、投入する。その特徴と戦略は――。
ローソンは26日、「バスチー バスク風チーズケーキ」を売り出す。ヨーロッパのバスク地方に伝わるチーズケーキを商品化した。火加減の工夫により、中が濃厚で、とろりとした食感を出したという。税込み215円。
ローソンといえば、2009年9月に発売した生クリームたっぷりの「プレミアムロールケーキ」が、この10年で累計約3億6千万個を売る大ヒットを記録。今回のチーズケーキの新作は、テスト販売段階ではプレミアムロールケーキの実績を抜いたという。
商品本部の担当者は「スイーツのなかでも1、2位を争う人気のチーズケーキを、レアチーズやベイクドチーズといった定番からひと味違った商品にすることで、(客層の)間口を広げたい」と意気込む。
ファミリーマートは、スフレチーズケーキとプリンを一度で楽しめるようにした「スフレ・プリン」(税込み278円)を昨年11月に発売。3カ月ほどで販売300万個を突破した勢いに乗り、4月2日に姉妹品「スフレ・プリン ストロベリー」を発売する。税込み290円。
対するセブン―イレブンは、既存の人気商品「ニューヨークチーズケーキ」で勝負する。税込み181円。30~40代女性に根強い人気といい、「定番を求める人は多い。定期的にリニューアルし、客層も広げていきたい」(広報)としている。(佐藤亜季)