署名が不要な「サインレス」決済や、使用期限のない「永久不滅ポイント」で、クレジットカード業界に革新を起こし続けてきたカード大手・クレディセゾンの林野(りんの)宏さん(76)。2000年から18年以上続けた社長職を、3月1日付で専務だった山下昌宏氏に譲りました。なぜ、今なのか。社長交代後、朝日新聞のインタビューに初めて語りました。
――なぜ今、社長交代を?
「10年来の懸案で、約2200億円を投じてきた新型システムへの切り替えがうまくいけば、社長を交代しようと昨年9月には考えていた。10月に無事にシステムを移行できたことから、今年1月、山下さんに『社長をやってもらおうと考えているんだけど』と伝えた」
――山下さんを選んだ理由は。
「彼には旺盛な独立心がある。…