韓国統計庁は20日、昨年の婚姻・離婚統計を発表した。人口1千あたりの婚姻は5・0人で、1970年に統計を始めてから最低となった。婚姻数をみると約25万8千件で、前年より約7千件減った。昨年は出生数でも過去最低を記録している。
同庁によれば、1千人あたりの婚姻は1980年に過去最高の10・6人となった後、減少局面に入り、特に2012年から昨年までは7年連続の減少だった。政府は、教育費など生活への負担や価値観の変化などが、婚姻の減少につながったとみている。
同庁によると、2018年に韓国で生まれた韓国人の子どもの数(出生数)は、前年より約3万人少ない約32万7千人で、こちらも過去最少だった。女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は0・98となり、統計を始めた1970年以降、初めて1を割り込んだ。(ソウル=牧野愛博)