さいたま市で20日に開幕したフィギュアスケートの世界選手権で、平昌(ピョンチャン)五輪銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=が初優勝をめざす。4歳下の弟、樹(いつき)さん(17)は「自然体で臨んで」と兄にエールを送る。
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宇野昌磨「初めて結果を求めて挑みたいなと」 一問一答
樹さんは名古屋国際高2年で、ホッケー部に所属する。実家で一緒に住むが、普段は顔を合わせることは少ない。それでも、時間を見つけては一緒にゲームする仲のいい兄弟だ。
樹さんは宇野が高校生の頃まで、試合前のウォーミングアップでするキャッチボールやサッカーの相手をした。留学経験を生かし、海外試合に付き添って英語で通訳することもあった。
宇野は練習でも遊びでも負けず嫌いだという。例えば、2人で卓球をすると以前は5回戦えば樹さんが全勝した。だが、宇野は何度も「もう1回」と言って挑戦してくる。そして気づけばうまくなっている。
「僕は感覚派で、昌磨は努力派…