北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)体制の打倒を目指す「自由朝鮮」を名乗る団体が27日、ホームページに掲載した声明で、マドリードの北朝鮮大使館が先月22日に複数の男に襲撃された事件への関与を認めた。韓国政府元高官によれば、脱北者や韓国系米国人などで組織され、武装もする過激な団体という。
米朝会談5日前、大使館は襲われた 姿を消した武装集団
声明は、事件が北朝鮮大使館への攻撃ではなく、緊急事態への対応だったと釈明。情報の一部を米連邦捜査局(FBI)と共有したと説明した。緊急事態が何だったかは不明。北朝鮮の大使館で麻薬や武器の違法取引の拠点になっているとも主張した。
自由朝鮮は2017年3月、金正恩氏の異母兄で殺害された金正男(キムジョンナム)氏の息子、ハンソル氏を保護したと発表した。当初は千里馬(チョンリマ)民防衛と名乗ったが、今年3月1日、北朝鮮を打倒する臨時政府を樹立したとして「自由朝鮮」に改称した。
これまで、脱北者の保護を訴え…