千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が虐待された後に死亡したとされる事件で、県警が父親の勇一郎容疑者(41)を母親のなぎさ被告(32)への暴行容疑で書類送検していたことが28日、捜査関係者への取材でわかった。なぎさ被告が「娘をかばおうとしたら暴力を振るわれた」という趣旨の説明をしたという。
特集「小さないのち」
書類送検は26日付。捜査関係者によると、勇一郎容疑者は1月初旬、自宅でなぎさ被告の顔をたたくなどの暴行をした疑いがある。
なぎさ被告への家庭内暴力(DV)をめぐっては2017年7月、栗原一家が当時住んでいた沖縄県糸満市に、なぎさ被告の親族が「夫からDVを受けている」と相談。同年11月、心愛さんが転居先の野田市の小学校のアンケートで父親からの暴力を訴えた際、担任に「沖縄ではお母さんがやられていた」と説明した。
捜査関係者によると、一家が野…