2013年までの5年間にお産の事故で脳性まひになった赤ちゃんのうち、約3割に陣痛促進剤(子宮収縮薬)が使われ、最もよく使われる薬剤だと、半数以上のケースで、学会指針が強く勧める適切な使用量が守られていなかった。日本医療機能評価機構が29日、発表した。
自然に陣痛が始まらなかったり陣痛が弱かったりした場合、点滴やのみ薬の陣痛促進剤が使われる。効き具合の個人差が大きく、まれに子宮の筋肉の一部が裂ける子宮破裂などが起こり、母子が危険な状態になることがある。日本産科婦人科学会などのガイドラインは、胎児の心拍数や陣痛の強さを連続的に調べながら、基準量の範囲内で促進剤を使うことを強く勧めている。医療機能評価機構も、医療者向けの文書でガイドラインなどを守るよう呼びかけてきた。
重い脳性まひになった場合に補…