国民民主党の玉木雄一郎代表は3日の記者会見で、自由党との合流構想で小沢一郎代表が「4月中に結論が出ないようだったらこの話はなし」と述べたことについて「タイムリミットは今月末だということは認識している。そこを見据えながら党内調整を進めたい」と述べ、小沢氏に理解を求めた。
玉木氏は1月の小沢氏との会談で、両党の合流で大筋合意したが、党内の一部反発を受け調整を慎重に進めている。3月に小沢氏と「4月30日までに結論を得る」との合意文書を交わしたが、「合流」との文言は明記しなかった。こうした玉木氏側の対応に、小沢氏は2日の記者会見で「国民の方から言ってきたことだから、要請した人がきちんと自分の意思を固めて、我々に答えるということ」と述べ、合流協議を打ち切る可能性にまで言及した。
小沢氏の発言について、玉木氏は3日、会見に先立つTBSのCS番組収録で「もう少し早く次のステップに、ということが小沢代表の思いだったと思うが、大事な決定なので丁寧に党内議論を進めている」と説明。「合流も含めてどうするのか結論を出さなければならない。もう一度信頼できる塊を作ることをやらないと、政治家としてやっている意味がない」とも語り、苦しい立場をにじませた。(河合達郎)