(7日、プロ野球 ソフトバンク11―1ロッテ)
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前日までの倍返し、といわんばかりの一発攻勢。ソフトバンクが7発、11得点すべてを本塁打で奪う派手な攻めで連敗を止めた。
三回。柳田が四球で歩かされた後、2死一、二塁で4番デスパイネ。シンカーを「完璧にとらえられた。やっと」。レフトスタンドへ今季第1号を放った。
次打者内川が続く。甘く入った直球を、打った瞬間にそれと分かる完璧な当たりで左中間へ。こちらも今季第1号だ。
ともに開幕から主軸を担いながら、打点は初戦で記録したのみだった。内川は「モヤモヤしかなかった。みんな喜んでくれて良かった。続けて打てて、雰囲気を作れたかな」。
主軸の復調に、大量リード。肩の荷が下りたかのように、打線に鋭いスイングが戻ってきた。
そして八回。松田宣、上林の2者連続ソロを皮切りに、釜元がプロ初本塁打、途中出場の福田が2ランと脇役にまで一発が飛び出した。ダイエー時代の2003年に並ぶ、球団タイ記録の1イニング4本塁打となった。
開幕から6戦負けなしで迎えたこの3連戦。一転して投手陣が計7発を浴び、連敗した。松田宣が言う。「本塁打で負けていた。バッターとして、それは悔しかった」
チーム本塁打数は19となり、12球団トップだったロッテを抜いた。前年日本一チームの、最大の売りは強打。その看板は譲らない。(藤木健)