トランプ米大統領は8日、イランの精鋭部隊である革命防衛隊を「外国テロ組織」に指定すると発表した。外国政府の軍事組織をテロ組織に指定するのは初めて。革命防衛隊や関連企業への物資提供を禁じ、イランに対する圧力をいっそう強めた。イラン側は、対抗措置として中東を管轄する米中央軍をテロ組織に指定するなど、強く反発している。両国間の緊張がいっそう高まる恐れもある。
トランプ氏は声明で「革命防衛隊は国際テロ活動を指示し、実行するイラン政府の主要な機関だ」と指摘し、「革命防衛隊とビジネスをすればテロに融資することになる」と断じた。
革命防衛隊は軍事活動だけでなく、関連企業を通じて経済活動もしており、エネルギーや建設分野などイラン経済の2割を占めるとの分析もある。トランプ政権は昨年5月にイラン核合意から離脱し、イランに対する経済制裁を再発動させた。今回のテロ組織指定でさらなる打撃を狙った形だ。1週間後の今月15日にテロ組織のリストに加わる。
イランと敵対するイスラエルの…