この1週間で、塚田氏に続き、桜田氏が辞任したことで、第1次安倍政権が閣僚らの「辞任ドミノ」に見舞われ、大敗した2007年の参院選の再来を懸念する声も与党内から出始めた。自民の林芳正・元農林水産相はBSフジの番組出演中にニュースで辞任を知った。「12年前(の参院選)を少し思い出してしまう。選挙が近づくにつれて、いろいろなことが重なる」と困惑の表情を浮かべた。
一方、野党は桜田氏の罷免(ひめん)要求を拒否し続けてきた首相に批判の矛先を向けた。
立憲民主党の枝野幸男代表は都内で記者団に「考えられない発言だ」と指摘。「桜田氏が政治姿勢や見識に問題があると幾度となく指摘をされながら、かばい続けてきた首相の責任が問われる。重大な事態だ」と強調した。国民民主党の玉木雄一郎代表も「資質がない大臣を任命した首相の責任は国会でも厳しくただしたい」と述べた。