トランプ米大統領は10日、イスラエルの総選挙でネタニヤフ首相の続投が決定的となったことを歓迎し、イスラエルとパレスチナの中東和平実現の「可能性は高まった」との認識を示した。トランプ政権は近く和平案を提示するとみられるが、イスラエルとパレスチナは依然として主張に大きな隔たりがあり、合意できる見通しは立たない。
トランプ氏は10日、「世紀の取引」と呼んできた米国が仲介する中東和平について、「誰もが実現できないと言うが、チャンスはある。ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)が(総選挙で)勝利して(実現の)可能性は高まった」と述べた。
ロイター通信などによると、和平案はトランプ氏の娘婿のクシュナー大統領上級顧問ら一握りの高官が準備しており、イスラエルとパレスチナの双方に譲歩を迫る内容という。同通信は、米当局者の話として、和平案はイスラエルの新たな連立政権の発足を待って提示されると報じた。
だが、イスラエルもパレスチナ…