韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は11日、ワシントンで米国のボルトン大統領補佐官とポンペオ国務長官と会談した。2月末にハノイで開かれた米朝首脳会談が合意なしで終わった後、文氏が訪米したのは初めて。韓国大統領府によると、両氏は北朝鮮の非核化をめぐり「様々なレベルで多角的に北朝鮮との対話に努力を傾ける」と米国側の方針を説明した。
文氏は「米朝間の対話の機運を維持し、トップダウン方式で成果を得ることが必要だ。実際にそれは可能だ」と述べ、トランプ大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が引き続き対話を続ける環境を整えるように求めた。
文氏は11日午後にはトランプ氏と約4カ月ぶりに会談する。トランプ氏から正恩氏との対話を継続する意思があることを確認し、北朝鮮が求める制裁の一部緩和に関し柔軟な対応を引き出せるかが焦点になる。(ワシントン=武田肇)