各地で満開を迎えている桜「ソメイヨシノ」の全遺伝情報(ゲノム)の解読に、京都府立大や島根大、かずさDNA研究所(千葉県)の研究チームが成功した。ソメイヨシノの祖先が552万年前に異なる種に分かれた後、百数十年前の交雑で再び一つになった誕生のルーツがわかったという。
ソメイヨシノは全ての木が同じDNAを持つクローンで、原木から接ぎ木や挿し木で増やされてきた。交雑で生まれた雑種のため、ゲノムが複雑で解読が難しく、研究があまり進んでいなかった。
そこで研究チームは原木と推定される、東京・上野公園のソメイヨシノから、許可を得て葉を採取。葉の細胞のDNAを調べ、ソメイヨシノのゲノムが約3億5千万塩基対あることを突き止めた。
島根大が持つ桜139品種のD…