韓国航空2位のアシアナ航空が、同社を傘下に置く財閥の経営難から売却されることが決まった。これまでのように政権が支援することはなく、見放した形。背景には、富を独占する財閥に寄せる、政権や国民の厳しい視線がある。
経営難に陥っていた中堅財閥の錦湖アシアナグループが15日、発表した。
錦湖アシアナグループは売上高の6割以上をアシアナ航空に依存しており、事実上の財閥解体となる。主力行の政府系金融機関などが売却を迫ったとみられ、政権側も支援に回ることはなかった。売却先には、複数の韓国内の財閥が挙がっている。
経営難を受けて同グループの朴三求会長は3月、退任を発表した。しかし、その後、「自分が責任をかぶることで、経営権をスムーズに長男に譲ろうとしているのではないか」との批判が、政権や世論から相次いだ。
売却発表後、韓国株式市場で珍…