米司法省は17日、米国から北京に不審な荷物を送っていたとされる中国系航空会社の元職員の女が、中国政府の協力者だったと認めたと発表した。在ニューヨークの中国政府機関からの依頼で荷物を送り、報酬を得ていたという。
女は米国の市民権を持つイン・リン被告。米ニューヨーク州のブルックリン連邦地裁で同日、米運輸保安庁規則違反の罪を認めた。
リン被告は2002~16年、中国国際航空の職員として空港に勤務。荷物を乗客のものなどと偽り、未検査のままニューヨークから北京へと送っていた。また、同社の他の従業員にも不正を指南。見返りに数万ドル(数百万円)分の酒やたばこ、電化製品を中国政府から受け取っていたほか、ニューヨーク市内に2カ所の住居の提供も受けていたという。
荷物の中身は明らかにされてい…