米ホワイトハウスは19日、トランプ大統領が北アフリカ・リビアの武装勢力「リビア国民軍」(LNA)のハフタル司令官と電話で協議したと発表した。LNAは暫定政府が支配する首都トリポリの攻略に向けて軍事作戦を続けているが、トランプ氏はこれまでの米国の立場とは一転して協力姿勢を示した。
発表によると、電話協議は15日に行われ、トランプ氏は「テロとの戦いや石油資源の保護においてハフタル氏の重要な役割を認め、安定的で民主的な政治体制への移行について議論した」と述べた。米国はポンペオ国務長官が7日、LNAの軍事作戦に反対し、進軍停止を求める声明を出しており、政策を変更した可能性もある。
シャナハン国防長官代行は19日、「軍事的な解決は、リビアが必要とするものではない」と述べ、LNAの軍事作戦については批判的な見方を示した。ただ一方で、「我々はテロ対策でのハフタル氏の役割を支援する」と述べ、リビアの治安の安定という観点から協力する意向であることを強調した。
国家が東西に分裂した状態にあ…