男子高飛び込みで、規格外の12歳があらわれた。世界選手権(7月、韓国)の選考会を兼ねた日本室内選手権で21日、初出場で初優勝を果たした中学1年生の玉井陸斗(JSS宝塚)。「みんなを驚かせようと、情報をもらさないようにしていた」(関係者)。年齢制限で世界選手権には出場できないが、東京五輪には出場可能。いったいどんな選手なのか。
10メートルの高さから、前宙返り4回半抱え型など高難度の技を次々と決めていく。「めちゃくちゃ緊張していた」という言葉とは裏腹に、21日は演技6回の合計点で474・25をマーク。決勝を戦った12人でただ一人、日本水泳連盟が定めた世界選手権代表の選考基準(432点)を超えて優勝した。日本水連によると、12歳7カ月での優勝は、国内シニア大会の最年少記録だ。
それでも、玉井は今夏の世界選…