端午の節句を前に、滋賀県甲賀市の窯元「明山(めいざん)陶業」で、兜(かぶと)の置物作りがピークを迎えている。
同社によると、どの家庭に置いても違和感がないように、黒地に金粉で装飾したシンプルな色合いに仕上げた。兜の後頭部には生まれた子供の誕生日の浮き彫りが入れられるが、改元の影響か、今年は注文者の約9割が和暦の「平成」で入れるという。社長の石野伸也さん(40)は「色合いや形状に重厚で力強いイメージを持たせた。次の時代も子どもたちに力強く生きてもらえれば」と話していた。
大きさは大中小3種類で、大は8万1千円、中は5万4千円、小は3万240円(税込み)。問い合わせは同社(0748・82・8077)。(金居達朗)