原爆投下時刻の午前8時15分で止まった時計が、25日にリニューアルオープンする広島平和記念資料館(広島市中区)の常設展示に加わる。原爆により11歳で孤児となった男性が、「家族が生きていた証し」として託した品だ。資料館の一角で、核兵器の非人道性を伝え続けていく。 被爆者は今、核兵器と人類の関係は…核といのちを考える 【動くグラフ】世界の核兵器、これだけある 広島平和記念資料館が刷新 実物展示に重点、説明抑えめ 時計はドイツ製。縁には模様や花が描かれ、ねじは当時珍しかった左巻き。「毎朝登校する前に物置の上によじ登ってねじを回したもんです」。浜井徳三(とくそう)さん(84)=広島県廿日市(はつかいち)市=がそう振り返る時計は、実家の「浜井理髪館」の鏡と鏡の間に飾られていた。 文字盤の外側には、黒い数字がこびりつく。原爆投下の約2年前、浜井さんが貼り付けた。「時計を24時間制に」と、13から24までの数字を印刷した紙の配給を受け、米粒でくっつけた。敵国・米国との時差を計算しやすくするための指示だったという。 理髪館は、資料館がある広島平和記念公園にかつて広がっていた繁華街、中島本町にあった。「原爆の子の像」の北西付近だった。 1945年8月6日午前8時1… |
託した「家族が生きていた証し」 8月6日を伝える時計
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