ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が2019年末にも被爆地の広島と長崎を訪問する意向を示したことを受け、広島県の湯崎英彦知事は18日の定例会見で「大変うれしい。核兵器廃絶への国際的機運を高める大きな力になると思う」と歓迎した。
ローマ法王、来年末にも広島・長崎訪問へ 2度目の訪日
被爆者は今、核兵器と人類の関係は…核といのちを考える
湯崎知事は17年5月、バチカンで開かれた法王と信者との交流行事で、親書を手渡して訪問を要請していた。会見では「(原爆死没者)慰霊碑の参拝や(平和記念)資料館の訪問などを通して、広島から平和のメッセージを世界に発信していただけたら素晴らしい」と述べ、期待を寄せた。
長崎市の田上富久市長とともに被爆地訪問を要請してきた広島市の松井一実市長は「核兵器廃絶を願う広島市の思いを世界で広く共有していただくためにも、法王のこの地での発信は強烈なインパクトがある。非常にありがたい」と述べた。(原田悠自、東郷隆)