原爆で被爆した動植物を描いた絵本「夾竹桃(きょうちくとう)物語 わすれていてごめんね」の日英併記版が20日、発売される。世界の子どもたちに読んで欲しいと、すでにあった日本語の物語に英訳を添えた。作者で弁護士の緒方俊平さん(72)は「悲劇を言葉にできなかった動植物の思い」を込めたという。 被爆者は今、核兵器と人類の関係は…核といのちを考える 【写真特集】ヒロシマ、カメラの証言 原爆投下直後、記者が撮った街は 原爆投下後、75年間は草木も生えないと言われた広島でいち早く花を咲かせ、市民に希望を与えたとされるキョウチクトウが、物語の中心だ。被爆から数十年後、キョウチクトウが周りに集まったカラスやハトたちに当時のことを語る。 緒方さんは福岡県出身。父が原爆投下直後に広島に入った被爆2世で、広島弁護士会に所属しており、原爆症認定訴訟で原告側の代理人弁護士を務めたこともある。そのかたわら、画家や詩人としても活動。吉永小百合さんによる原爆詩の朗読会も手伝ってきた。 被爆した動植物に心を寄せたの… |
「希望の花」がハトに語る原爆 絵本を英訳し、ハワイへ
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