天皇陛下は24日、皇太子さまと秋篠宮さまを皇居・御所に招き、懇談した。三方が顔をそろえ、宮内庁長官の立ち会いのもとで様々な事柄について意見を交わすもので、月に1回程度行われてきた。代替わりに伴い、陛下がこうした会を開くのはこれが最後になる。
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皇太子さまは午前10時50分ごろ、皇居・半蔵門から車で御所に向かった。門を通過する際、窓を開けてにこやかに手を振った。秋篠宮さまも皇太子さまに先立って皇居に入った。
このいわゆる三者会談は、天皇陛下が心臓手術を受けた2012年春ごろに、皇后さまの発案で始まった。懇談の内容は明らかにされていないが、陛下が象徴天皇としての体験や考えを伝え、率直な意見が交わされているという。(中田絢子)