国民民主党は26日未明、両院議員総会で自由党との合流を決定、両党間で合意文書を交わした。国民の玉木雄一郎代表と自由の小沢一郎代表が1月に合流方針で大筋合意してから3カ月あまり。国民の一部で反対があったことから調整は難航したが、夏の参院選を前に合流にこぎ着けた。だが、玉木氏がめざす「野党の大きな塊」づくりにつながるかは不透明感もある。
玉木氏は25日午後6時半から党本部で開いた両院議員懇談会で合流を提案。一部から反対論が出る中で断続的に協議を続け、26日午前1時過ぎに懇談会から総会に切り替え、多数決で了承を取り付けた。続けて玉木、小沢の両代表は党本部で会談、合意文書に署名した。
合流は自由が解党し、国民に合流する形をとる。国民は党名を維持し、基本的な理念や政策、規約や組織も継承。「今後とも、幅広い結集を呼び掛け続ける」との方針も文書に盛り込んだ。国民執行部は小沢氏に選挙対策に関する役職を要請する方向で調整している。
玉木氏は会談後の共同記者会見で「野党のさらに大きな塊をつくる努力をしたい」と強調。小沢氏は「玉木代表の下で指示通り一生懸命がんばる」と語った。
玉木氏と小沢氏は今回の合流に…