スリランカで連続爆破テロが起きてから、28日で1週間になる。実行したとされるイスラム過激派組織の輪郭が、徐々に分かってきた。ただ、当局の対応の問題点も浮き彫りになり、250人を超える犠牲者の遺族の怒りは政府にも向いている。
あごひげを生やした若い男は、大きなリュックを背負っていた。
21日午前8時40分すぎ、西部ネゴンボの聖セバスチャン教会。警察が地元メディアに提供した防犯カメラ映像に、この男が映っていた。男はすれ違った子どもの頭をなで、大股で教会へ。正面ではなく、脇のドアから中に入った。
教会内では、イースター(復活祭)のミサで大勢の信者が祈りを捧げていた。だれにも制止されないまま、男は自爆した。
近所の警備員プラディープ・ト…