250人以上が犠牲になったスリランカの連続爆破テロを捜査する治安当局が26日夜に急襲し、銃撃戦が起きた東部カルムナイの民家は、連続爆破テロを実行した過激派組織の「隠れ家」だった可能性が高いことが治安当局への取材で分かった。民家には過激派組織リーダーの家族が潜み、自爆したという。
【特集】スリランカ爆発事件
この組織は、同国東部を中心に活動してきたイスラム過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)。NTJのザハラン・ハシム指導者は、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓い、異教徒を敵視する思想を宣伝。連続爆破テロでは自らも実行犯として高級ホテルで自爆した。
地元紙によると、治安当局が26日夜に民家に踏み込み、1時間以上にわたる銃撃戦の末、民家にいたハシム指導者の父や兄弟2人ら15人が自爆するなどして死亡した。兄弟はNTJの勧誘役を担ってきた人物とされる。
民家からはISの旗や爆発物の…