音楽が苦手でも簡単に演奏できる楽器開発をめざすプロジェクト「世界ゆるミュージック協会」が始動した。東京・銀座で今月あった設立会見で「ゆる楽器」の数々が紹介され、演奏も披露された。
なぜ、ゆるミュージックなのか――。「日本人の大人の10%程度しか日常的に楽器を手にしないといわれます。ほぼ90%の楽器弱者のために今、試行錯誤中です」と同協会の澤田智洋理事長。
ワインの量が違うグラスで乾杯する音を楽しむ「和音GLASS」、腕時計のように手首に着け腕を動かして様々なコードを奏でる「POSE GUITAR」、鼻歌で振動させるとメロディーが鳴る「ウルトラライトサックス」、パソコンのキーボードで音を出す「TYPE PLAYER」など。
ソニーが開発したセンサー内蔵ブロックをとりつけた靴「ME-SHOES」も登場。実演役の少女がステップを踏む振動が無線で音源に伝わり、軽やかな音が流れた。
シンガー兼トラックメーカーのSUKISHAさんがPOSE GUITARを使った演奏を聴かせ、車いすダンサーのかんばらけんたさんもPOSE GUITARとダンスを一体化させたパフォーマンスを披露した。
最後は全てのゆる楽器で「STAND BY ME」を合奏。凸凹した音の厚みが和やかな雰囲気を作り、会見は終了した。
ゆる楽器の開発は、年齢や性別を問わず楽しめる「ゆるスポーツ」を考案してきた世界ゆるスポーツ協会に、ソニー、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどが協力。今後も催しを計画しているという。
世界ゆるミュージック協会のサイトは
https://yurumusic.com/s/yr1/?ima=2605
(坂本真子)