東日本大震災からの復興を音楽の力で支える「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、岩手朝日テレビ、朝日新聞社)が26日、岩手県民会館(盛岡市)で開かれた。昨年に続いてシンガー・ソングライターの秦基博(はたもとひろ)さんが出演。岩手県の不来方(こずかた)高と釜石高、大船渡市立越喜来(おきらい)中の生徒たち計108人も合唱を披露した。
【特集】復興支援音楽祭
音楽祭は2014年に始まり、宮城、福島、岩手3県のいずれかで毎年開かれている。この日は3校の生徒が合唱し、地元のさんさ踊り団体「盛岡さんさ踊り清流」も熱演。第2部で秦さんが歌い、最後に秦さんと生徒たちが秦さんの「ひまわりの約束」などを合唱した。越喜来中3年の石川大地君は「復興に向けて頑張ろうと思う気持ちと、これまでの支援をありがとうという二つの気持ちを伝えることができた」と話した。不来方高2年の藤原叶・音楽部長は「被災地に勇気と元気を与えられたらと歌った」。秦さんは「練習から一緒にやってきて、今日は一番いい顔をしていた」と生徒をたたえた。(大塚晶、高原敦)