指揮者の小澤征爾さん(83)が、24日に一部を指揮する予定だった東京・上野の東京文化会館でのオペラ公演「カルメン」を降板することになった。所属事務所が23日、発表した。小澤さんは急性気管支炎で入院中で、21日の神奈川県横須賀市での公演も降板していた。
事務所によると、小澤さんは15、17日に「カルメン」の京都公演で第1幕「序曲」を指揮した後、体調を崩した。病院で精密検査を受け、急性気管支炎で2、3日の入院治療が必要と診断された。
症状は改善したが体力の回復が十分でないという。24日は、小澤さんが指揮する予定だった第1幕「序曲」を含め、全幕をクリスティアン・アルミンクさんが指揮する。
小澤さんは「僕も指揮がしたくて、したくてたまりませんが、今は大事をとることにしました。みなさんほんとうに申し訳ありません」などとするコメントを出した。