10連休も残すところ2日となった5日、空港や駅、高速道路でUターンラッシュが始まった。
成田空港は、帰国ラッシュのピークを迎えた。成田国際空港会社によると、1978年の開港以来初めて1日の入国者数が6万人を超え、約6万2千人となる見通し。ハワイなどのリゾート路線や韓国などの近距離路線のほか、欧州方面も人気だったという。6日もラッシュは続く。
羽田空港も6日のピークを前に多くの帰国者で混雑した。富山県入善町の会社員青木昌成さん(35)は先月27日、家族や親戚ら8人で米国へ出発し、ディズニーランドなどを観光した。「滞在中、改元を祝うLINEがたくさん届いたが、まだ実感がわきません」。長男の獅子丸さん(11)は「楽しいからあっという間だった。せっかく米国に行けたので、英検を頑張りたい」と話した。
横浜市の会社員桐越邵丹さん(38)は家族で故郷の中国・揚州市に里帰り。「両親に3歳の長女を見せると、『大きくなったね』と喜んでもらえた。7日から仕事。あと1日で気持ちを切り替えたい」と話した。
東京へ向かう新幹線も午後から混雑する車両が出始めた。指定席はほぼ満席の状態が続き、自由席も東海道新幹線の「のぞみ」が新大阪駅で午後2時ごろ、上越新幹線の「とき」は午後3時ごろ新潟駅で、いずれも乗車率が120%にのぼった。混雑は6日も続く見通しだ。
日本道路交通情報センターによると、各地で渋滞が発生し、5日午後6時現在、関越道や常磐道の上り線で20キロを超えた。(角拓哉)